[酒と女の物語 第3話] 日本酒との縁

「酒と女の物語」とは… わたしたちははなぜ日本酒が好きなのか。「にいがた美醸」のメンバーそれぞれが織り成すお酒との物語を連載いたします。 第3話のタイトルは「日本酒との縁」

[酒と女の物語 第3話] 日本酒との縁

日本酒との出会い、最初は燗をした香りが苦手だった。だけどある時、まされたと思って飲んでご覧と飲み会で言われて、久保田を冷酒で飲んみた。今までの日本酒概念が吹っ飛んだ。

「えっ!これ美味しい。あのツンとた香りがしない飲みやすい。日本酒ってこんなに美味しいものだった??」私が日本酒にはまるきっかけとなたお酒の出会いは、こんな感じだった。

この出会いが無かったら日本酒が好きになるのは遅れていたと思う。私の日本酒の原点。
四半世紀ほど昔。女性が日本酒を飲んでいると珍しがられたり、生意気と言われた時代だった。(今でも女のクセにと言われて悲しい思いもする事があるけど)

それから日本酒を学ぶ講座に参加したり、蔵元見学に行ったり、ますます日本酒の魅力に憑りつかれて行った。飲むほどに学ぶほどに日本酒愛は増すばかり。
「日本酒はワインと違って当たり年がない。なぜなら、米の不作の年も杜氏さんを筆頭に蔵人さん達の技術と努力があるから」これを知ったとき、震えるほど感動した。

ありがたく幸せ〜。日本酒万歳!

美味しいお酒に出会うと、一人で飲むのが惜しくて、気の合う仲間と共に分かち合いたくて常連の店に持ち込み一緒に楽しみ、他のお客さんがいたら、お裾分けすることも。
それがきっかけで会話が生まれ和が出来る。まったく知らない同士でも、酌み交わせば自然と会話が生まれてくる。そういえば酒の陣でも試飲している同士、自然に会話していたっけ。

日本酒好きと言うとそれほど飲めなくてもすぐに酒が強い酒豪だと思われてしまうことも多くて、不本意な思いをするけれど結構、仕事やプライベートでも、いろんな方と親しくなれたり顔を覚えてもらえ良いことも多い。もっと縁を紡いでいきたいなぁ。

お酒がらみで思い出を一つ。
幼い頃、祖父が酒造機械を作る会社に勤務していてタンクや様々なものがあった。家から近く、のどかな昔だったので祖父の作業をしている所へよく遊びに行っていた。子供にとってもそれほど面白い場所でもないのに、なぜか好きだった。祖父の側で仕事をみていたり遊んでいた。家には日本酒がいつもあった。あることが当たり前だった。

日本酒との縁はこんなところにもあったようで、潜在的に日本酒に馴染んでいたのかもしれない。

これからも日本酒を楽しみ、繋がる縁を大切にしていきたいと思っています。

(投稿者:まきこ@ちょび)